赤ちゃんを迎えたご家庭が購入を検討するベビー用品のなかで、買おうか迷うもののひとつが「ベビーチェア」です。
購入を検討する際に、親戚や先輩ママに相談すると「ベビーチェアは必要ない」と聞くことが多いです。
ベビーチェアは必要ないって聞くけど本当?
ベビーチェアにはどんな役割があるの?
結局ベビーチェアは買ったほうがいいの?
一般的なベビーチェアのイメージは、「使える時期が短い」「座ってくれないかもしれない」などの欠点が多い上に価格も高単価なので、買う決断がしづらいと思います。
しかし、「姿勢が良くなる「噛む力が養える」などの、子どもの成長につながる道具でもあります。
そこでこの記事では、ベビーチェアを購入する際に悩みに悩んだ私が、ベビーチェアが必要ないと言われる理由やベビーチェアの役割、選び方、おすすめのベビーチェアなどを解説します。
この記事を読むことで、ベビーチェアは子供の成長に良い影響を与える「必要なもの」だと気づくことができるでしょう。
実際に私がベビーチェアを購入する際にいろいろ調べて、最終候補に残ったベビーチェアはこちらです。
お子さんに合うベビーチェアを見る
ベビーチェアとよく一緒に買われるもの
「ベビーチェアは必要ない」と言われる理由3選
「ベビーチェアは必要ない」とよく耳にすることはないですか?
親戚や先輩ママさんが「ベビーチェアは必要ない」と言う理由を3つ解説します。
- 買っても使えない場合がある
- 高価なわりに使える期間が短い
- 使わなくなったときの処分が大変
①買っても使えないかもしれない
ベビーチェアは買っても使えないかもしれません。
親が「これだ!」と思って買っても、実際に座る赤ちゃんや子供に気に入ってもらわないといけないからです。
赤ちゃんや子供がベビーチェアに座るのを嫌がる理由は「離乳食を食べたくない」「ママに抱っこしてほしい」などさまざまです。
いくら座ってくれないからと言って、無理矢理ベルトで固定したり押さえつけたりするとご飯が嫌いになってしまいます。
ベビーチェアにきちんと座ってマナーを教えることも大事ですが、離乳食時期は「食事は楽しい!」と教えることが大切です。
②高価なわりに使える期間が短い
ベビーチェアは高価なわりに使える期間が短いです。
ベビーチェアの価格帯は約5,000円〜約40,000円と幅広いですが、耐久性や利便性などを求めると高価な買い物になります。
さらに、買っても赤ちゃんが気に入らないと使ってもらえない上に使っても0.5歳〜5歳と使える期間が短いです。
ベビーチェアは買うメリットよりリスクが大きいので手を出しづらいのが現状です。
③使わなくなったときの処分がめんどくさい
ベビーチェアは使わなくなったときの処分がめんどくさいです。
ベビーチェアは日用品のように簡単に捨てられないからです。
基本的にベビーチェアは一辺が30cm以上あるので「粗大ゴミ」として扱われます。
粗大ゴミを捨てる方法は次の5つです。
- 自治体の粗大ゴミ
- ネットオークション・リサイクルショップで売る
- 回収業者に依頼する
- 知り合いに譲る
- 寄付をする
どれにしてもお金がかかったり持ち運んだりと手間がかかります。
「ベビーチェアが必要」と言われる役割5選
「ベビーチェアは必要ない」と言われますが、ベビーチェアには本当に良いところがないのでしょうか。
下記では、ベビーチェアが必要だと思ってしまう役割を5つ紹介します。
- 座って食事する習慣が身に付く
- 姿勢が良くなる
- 離乳食が食べさせやすい
- 噛む力を養える
- 赤ちゃんが安心して楽しく食事ができる
①座って食事する習慣が身に付く
ベビーチェアは赤ちゃんが座って食事をする習慣を身に付けるために必要です。
単純に座って食事をするだけではなく、食事の大切さやマナーを学ぶ機会として幼少期の食事が重要だからです。
ベビーチェアを使い始めた当初は座ってくれなかったりすぐに飽きて抜け出したりと大変ですが、食事モードへの切り替えを教える良い「しつけ」のチャンスになります。
②姿勢が良くなる
赤ちゃんの身体に合ったベビーチェアに座らせることで姿勢が良くなります。
姿勢が良くなるだけでなく、食事に集中しやすくなったりベビーチェアに座っている時間が長くなったりします。
「遊び食べをする」「すぐに抜け出してしまう」など悩みを抱えているママ・パパは「離乳食のメニューが悪いのかな…」と思いがちです。
しかし、原因は離乳食ではなく赤ちゃんが食事をするときの姿勢にあります。
赤ちゃんの成長に合わせてベビーチェアの背もたれや足の踏み台などを調整することが大切です。
③離乳食を食べさせやすい
ベビーチェアを使うことで離乳食を食べさせやすくなります。
ベビーチェアに座ってくれないから抱っこしたまま離乳食をあげているママ・パパは多いですが、抱っこした時の赤ちゃんの姿勢は良くないです。
赤ちゃんの食事をするときに適した姿勢は以下の通りです
- 体を起こす角度は45度(舌と床が平行)
- 赤ちゃんに食べさせる人の顔が見えるようにする
※対象月齢:5〜6ヶ月
抱っこしたままで離乳食を食べさせていては、赤ちゃんが食事をするときに適した姿勢にするのは難しいです。
ベビーチェアを使うことでママ・パパが離乳食を食べさせやすく、赤ちゃんが正しい姿勢で食事をすることができます。
④噛む力を養える
ベビーチェアに座って食事をすることで噛む力を養うことができます。
噛む力を養うことでむし歯予防や言葉の発達、体力向上に良い影響があると言われています。
噛む力を鍛える食材はスルメやコンブなど極端にかたいものではなく、赤ちゃんの噛む力に見合う食材をよくかんで食べさせることが大事です。
かたいものが苦手で食べたがらない子どもには、「りんごがシャリシャリするよ!」「○○ちゃんが噛んだらどんな音するかな?」など声かけしながら食べるのも効果的です。
赤ちゃんの成長段階に合わせたベビーチェアを使って適切な固さの食材で噛む力を養いましょう。
⑤赤ちゃんが安心して楽しく食事ができる
ベビーチェアを使うことで赤ちゃんが安心して楽しく食事をすることができます。
ベビーチェアを使うとママ・パパと同じ目線で食事ができるようになるからです。
赤ちゃんにとってママ・パパと同じ目線で食事ができることは、安心材料でもあり一緒に食べていることへの楽しさにも繋がります。
食事の大切さやマナーを教えるにはまず「食事は楽しい!」ことを教えることが大切です。
ベビーチェアを使って家族一緒に楽しい食卓を囲みましょう!
ベビーチェアの種類と特徴
ベビーチェアは大きくわけて3種類あり、それぞれ特徴が違います。
ベビーチェアの種類と特徴を以下の表にまとめました。
ハイチェア | ローチェア | テーブルチェア | |
---|---|---|---|
対象年齢 | 1〜6歳 | 0.5〜3歳 | 1〜2歳 |
価格 | 1万〜2万円 | 5,000円〜1万円 | 5,000円〜1万円 |
耐久性 | |||
安定性 | |||
持ち運び |
- ハイチェア:対象年齢が最も長く、耐久性・安定性ともに良いが持ち運びしづらい
- ローチェア:対象年齢が短いが、耐久性・安定性・持ち運びともに良い
- テーブルチェア:持ち運びしやすいものの、対象年齢が最も短く耐久性・安定性に難あり
ベビーチェアの選び方3選
種類が豊富なベビーチェアを選ぶとなると、何を基準に選べばいいかわからないですよね。
ベビーチェアの選び方を3つ解説します。
①生活スタイルで選ぶ
ベビーチェアを選ぶときは自分達の生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
生活スタイルにあっていないベビーチェアを購入すると日常生活のストレス用品になってしまうからです。
あまり広くないリビングにハイチェアを置いてしまうとスペースをとって移動しづらくなったり、持ち運びしづらいので掃除の邪魔になりかねません。
ベビーチェアの使う目的をはっきりとさせてから購入を検討しましょう。
②素材で選ぶ
ベビーチェアは選ぶ時のポイント2つ目は「素材」です。
いろんなことに繊細な赤ちゃんの時期だからこそ、安全性の視点からベビーチェアに使っている素材が気になります。
ベビーチェアで使われている素材は大きく分けて3種類で、木製・プラスチック製・ポリウレタン製です。
素材別の特徴を以下の表でまとめました。
木製 (ハイチェア&ローチェア) | プラスチック製 (ハイチェア&ローチェア) | ポリウレタン製 (テーブルチェア) | |
---|---|---|---|
安全性 | |||
耐久性 | |||
座り心地 | |||
家具との馴染みやすさ | |||
持ち運びやすさ | |||
お手入れのしやすさ |
どのご家庭も共通して、離乳食を卒業後しても長く使えるものを考えて選ぶといいでしょう。
③デザイン・機能で選ぶ
ベビーチェアを選ぶポイントの最後は「デザイン・機能」です。
ベビーチェアは種類や商品によってデザイン・機能に違いがあるからです。
一般的なベビーチェアのデザイン・機能面の特徴をまとめました。
- ハイチェア
- 木製の商品が多く他の家具と馴染みやすい。
- ベルト付きが多いので安全性が高く、踏み台の高さ調整ができる。
- ローチェア
- 木製またはプラスチック製で作られていてデザイン性が高い。
- パーツを外すことができるのでお手入れがしやすい。
- テーブルチェア
- ポリウレタン製の商品が多く他の家具と馴染みにくい。
- 自分の手が届く範囲でご飯を食べたりおもちゃで遊んだりできる。
安全性や耐久性などはもちろんですが、赤ちゃんの成長に伴う機能もチェックしましょう。
ベビーチェアのおすすめランキングTOP5
ベビーチェアの種類やそれぞれの特徴、選び方がわかったところで、おすすめのベビーチェアを紹介します。
(※「5位:ハコイス」は販売中止)
\ ベビーチェアとよく一緒に買われるもの /
1位:【ストッケ】トリップトラップ
トリップトラップはノルウェーのベビー用品ブランド「ストッケ(STOKKE)」が販売している子ども用いすです。
2016年から全世界で1000万台販売されたロングセラーの子ども用いすで、子どもの成長に合わせて離乳食を卒業した後も座ることができます。
ベビーセットやクッションを購入することで離乳食開始時期から卒業後も長く使えます。
対象年齢 | 重量 | 製品寸法 | 耐荷重 | 高さ調整 | 折りたたみ | テーブル取り外し | ベルト | カラー展開 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新生児〜6歳 | 約6.5kg | 長さ49cm 幅46cm 高さ79cm | 136kgまで | テーブルなし | 腰回り | 全17色 |
2位:【ベビービョルン】ハイチェア
スウェーデンのベビー用品ブランド「ベビービョルン」が販売しているテーブル付き・折りたたみ可能なハイチェアです。
テーブルのトレイが取り外し可能で使用後は簡単にお手入れができます。食洗機にも対応しているので育児で忙しいママ・パパは嬉しいベビーチェアです。
対象年齢 | 重量 | 製品寸法 | 高さ調整 | 折りたたみ | テーブル取り外し | ベルト | カラー展開 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6ヶ月〜約3歳 | 約5kg | 長さ62cm 幅54cm 高さ83cm | 前に倒せる | 腰回り | 全3色 |
3位:【KATOJI(カトージ)】プレミアムベビーチェア
KATOJI(カトージ)は1954年に創業された日本のベビー用品を扱うブランドです。
カトージのプレミアムベビーチェアは、ベルト付きや足の踏み台調整可能などオーソドックスな機能があるハイチェアです。
対象年齢 | 重量 | 製品寸法 | 高さ調整 | 折りたたみ | テーブル取り外し | ベルト | カラー展開 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
7ヶ月〜 | 約7.7kg | 長さ60.5cm 幅49cm 高さ80cm | 後ろに回せる | 使わないときは前と安全ベルト | 全2色 |
4位:笑顔のダイニングベビーチェア-マジカルチェアー
マジカルチェアーは「泣いている子どもが魔法のように笑顔になること」をコンセプトに作られて、累計販売台数200,000台を突破しています。
ハイチェアの中ではリーズナブルな価格で、細かく高さ調整ができるのが特徴です。
対象年齢 | 重量 | 耐荷重 | 製品寸法 | 高さ調整 | 折りたたみ | テーブル取り外し | ベルト | カラー展開 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6ヶ月〜 | 約5.8kg | 座面50kg | 長さ51cm 幅44.5cm 高さ78.5cm | テーブル なし | 前と 安全ベルト | 全8色 |
5位:ハコイス(※販売中止)
ハコイスとは北海道在住のご家族が北海道の木材を使って製作された、ベビーチェアにもなる幼児用の家具です。
製作者のお子さんが通っている保育園で実際に使われているのをみて、奥さんが元イス職人の旦那さんに「作ってみない?」と提案したのがきっかけで製作を開始。
製作後通っている保育園内で販売したところ、大反響を呼び全国で販売するようになりました。
- ベビーチェア(ローチェア)として使う人
- 使用期間が短いベビーチェアの購入を迷っている人
- 「いずれ処分するだろう」とベビーチェアの購入を諦めた人
対象 | 重量 | 製品寸法 | 高さ調整 | 折りたたみ | テーブル取り外し | ベルト | カラー展開 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
腰座り〜大人まで | 約6.5kg | 縦約32cm 横約32cm 奥行約20cm | テーブルとして 使える |
よくある質問(FAQ)
まとめ:ベビーチェアは必要!長く使えるベビーチェアを購入しよう!
「ベビーチェアは必要ない」と言われる理由3選
- 買っても使えないかもしれない
- 高価なわりに使える期間が短い
- 使わなくなったときの処分がめんどくさい
「ベビーチェアが必要」と言われる役割5選
- 姿勢が良くなる
- 噛む力を養える
- 座って食事する習慣が身に付く
- 離乳食を食べさせやすくなる
- 赤ちゃんが安心して楽しく食事ができる
ベビーチェアの種類と特徴
- ハイチェア:対象年齢が最も長く耐久性・安定性ともに良いが持ち運びしづらい
- ローチェア:対象年齢が短いが耐久性・安定性・持ち運びともに良い
- テーブルチェア:対象年齢が最も短く持ち運びしやすいものの耐久性・安定性に難あり
- ハイ&ローチェア:対象年齢が長く耐久性・安定性・持ち運びともに良いが高価格
ベビーチェアの選び方3選
- 生活スタイルで選ぶ:日常生活に合わないベビーチェアを購入するとストレスの一因になってしまう
- 素材で選ぶ:木製・プラスチック製・ポリウレタン製
- デザイン・機能で選ぶ
- ハイチェア:足の踏み台の位置調整ができるので噛む力が養いやすく言葉の発達や体力向上に繋がる
- テーブルチェア:自分の手が届く範囲でご飯を食べたりおもちゃで遊んだりできるので子どもの自発力を促す
- ローチェア:パーツを外すことができるのでお手入れがしやすい
ベビーチェアのおすすめランキングTOP5
1位:【ストッケ】トリップトラップ
2位:【ベビービョルン】ハイチェア
3位:【KATOJI(カトージ)】プレミアムベビーチェア
4位:笑顔のダイニングベビーチェア-マジカルチェアー
5位:ハコイス
ベビーチェアについてよくある質問&回答
Q:長く使えるベビーチェアは?
A:ハコイス
Q:離乳食をあげるときに使い勝手の良いベビーチェアは?
A:ダイニングテーブルの場合→テーブルチェア
A:ローテーブルの場合→ローチェア
Q:離乳食卒業後にも使えるベビーチェアは?
A:ハコイス
一般的なベビーチェアは「買っても使ってくれない可能性がある」「使用期間が短い」などの欠点から「必要ない」と敬遠されがちです。
しかし、ベビーチェアは子供の成長にいい影響を与える要素が多く詰まっています。
ご家庭によって「長く使えるベビーチェア」「使い勝手の良いベビーチェア」などベビーチェアに求める要素が違うので、よく考えて商品を選びましょう。